2010年05月07日
うらさんの農作業日記

私のところの畑では現在苗がすくすくと育っています。植物の成長を見るのは楽しいものです。この子は元気だなぁ、この子は虫にくわれちゃったなぁなど思いながら見ています。最近ではあのカチカチだった畑にミミズさんまで登場してきまして、大変賑やかになりました。ありがたいことです。昔の畑ではよく見かけていましたが、除草剤のせいかあまり見なくなりました。やっぱり土作りが有機農業の基本だと思います。堆肥をEM菌と米ぬかと刈り草そして枯れ草などをまぜ作っています。なるべく今後は動物性のものは少なくしようかと思っています。もちろん畑にエネルギーを還元するのが堆肥の目的ですが、そこに暮らす生き物を観察するのも目的です。大変勉強になり、なにより自分のセンスを養う事にもなります。堆肥の温度や臭い感触、姿の変化、百姓にとってはどれも大切な事だと思います。五感をフルに使うので心身に良いのだと思います。あまり知識ばかりで農業をするよりは今のやり方が性にあっています。
そもそもなぜ僕が近代農業の波に乗れなかったのには訳があります。高校を卒業して実家のみかん農業をしていたのですが、春から夏にかけてはかなりの農薬を使います。それをカッパを着て農薬を全身に浴びながら真夏にかけていました。あんな嫌な作業はありませんでした。殺虫剤をかけたところで、虫はそれに強くなるし、みかんは枯れてしまうほど弱くしかたないところもあります。あんな重労働をしている人はすごいと思います。自分の価値観では無農薬も有農薬もロックがジャズかくらいの違いです。僕が無農薬を本当にするのであれば、山奥でひとりでせねばならず、どうしても隣の方々の薬が風に乗り水に乗り伝わってきます。本当は有機無農薬を目指すと言ったほうがいいかもしれません。それに多様性があったほうが社会は助け合えるし、みんながみんな有機農業ばかりでは、不気味な気がします。いつかオリジナルティあふれる農法ができたらと夢見ています。
Posted by わくわく施設特派員 at 21:12│Comments(0)
│就労支援センター熊本
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